
いつもお世話になっております
アリーナ三重店 営業担当の重藤です。
突然ですが皆様、お車の日常点検は行っていますか?
車というのはとても繊細な乗り物です。長い間乗っていると思わぬところで劣化が進行している可能性も…
しかし日常点検と言われても、そもそもエンジンルームの開け方がわからない、開けたところでどこに何があるかわからない、手が汚れるのは嫌だ…。
そういったお客様も多いかと思います。そんな時はお近くの営業所に持ち込んでいただき、点検をするというのもひとつの手です。
が
「めちゃくちゃ簡単なのでこれだけは定期的にチェックしてほしい!!!」
という箇所がひとつあります。
それは…
タイヤです

タイヤは車の中で唯一地面に直接触れている部分であり、それゆえに劣化も目に見えて早いです
そしてタイヤが劣化していると…
・燃費が低下する
・乗り心地が悪くなる
・制動距離(ブレーキを踏んでから車両が停止するまでの距離)が長くなる
・雨天、降雪時にスリップしやすくなる
・走行中にバースト(破裂)する
など、さまざまなリスクが発生してしまいます
雨が多くなるこれからの季節、スリップなんかは特に怖いですよね。
そこで、実際にチェックしてほしいのはスリップサインです。
スリップサインはタイヤの溝に施された小さなでっぱりのことで、その露出具合によってタイヤの交換時期を教えてくれるというものです。

画像中央、溝の中に見えるでっぱりがスリップサインです。
これは新品未使用のタイヤの画像ですのでスリップサインとタイヤ表面との間には十分な隙間があります。
この状態ならばタイヤの安全性は十分に確保され、快適な運転をお楽しみいただけます。
ならば、使い古したタイヤならばどうでしょう…。

どうでしょう
もはやスリップサインとタイヤ表面との間に境界線はありません。
さらにタイヤ側面に目を向けてみると…

劣化によるひび割れが目立ちます。
タイヤの側面はもともと強い衝撃を受けることを想定して作られておらず、頑丈に作られた接地面に比べるとかなりもろいです。それなのにここまで劣化してしまうと…。
考えるだけで恐ろしいですね
実はこのタイヤ、筆者自身の車のものなのです。
もうすぐ新車が届く予定で、それまで替えなくても大丈夫…なんて考えていたらあっという間にこの状態です。
すみません、すぐに交換します。
さて、どうしてわざわざこんな話をしたかというと、実は私、スリップもバーストも経験したことがあるのです。
スリップをしたのは2年前の冬、玖珠の山奥でした。
これが当時の実際の路面状況です。

こんな所を走るなよという声も聞こえてきますが、とにかくここでスリップしたんです。
タイヤを完全に取られ、操舵もブレーキも利かない中でスルスルと滑っていくのはとても怖かったです。
バーストを体験したのはその9か月後でした。

道路に転がっていた落石か何かに乗り上げ、その拍子にバスンです。
見ていただけるとわかる通り、当時の私もなかなか履き古したタイヤで走っていたようですね。
…と、このように様々なタイヤトラブルを経験してきた私だからこそ、声を大にして言いたいのです。
タイヤのコンディションは小まめにチェックしてください!
また、もし点検の結果タイヤの溝に余裕があったとしても前後輪やタイヤの内側、外側などの位置関係によって摩耗の具合に差がある場合もあります(偏摩耗)。これは騒音の原因になったり、タイヤの寿命を縮めたりすることにつながります。
この場合はタイヤを前後左右で入れ替えるローテーションを行う必要があります。
いずれにせよ、他の様々なパーツと同じくタイヤもまた車の走行には欠かせない部品です。
小まめに日常点検を実施し、何か気になる点、異常を見つけたらすぐにお近くのスズキ営業所にご連絡ください!
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※緊急事態宣言の解除を受け、6月1日より営業時間を17:30まで(最終整備受付17:00)に延長しています。